「日本の美しい昆虫」で最初に浮かぶのが「ヤマトタマムシ」ではないだろうか。では、なぜ二回目になったのか、と言われると、一回目のルリボシカミキリが思わぬ形で採集できたからと云うのが実情ではある。
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あのタマムシはヤマトタマムシ
このタマムシ、世界では2万種以上、日本でも200種以上いるのだが、その美しさで他を圧倒しているのは「ヤマトタマムシ」。そう、みなさんが頭に描く、紡錘形のグリーンメタリックのボディに赤茶色の筋の入った、日本のタマムシだ。じつは多くのタマムシは地味で、小型のものが多く、目立たない。日本のウバタマムシは茶色と灰色の色合いで、かなり地味である。昔は、これをヤマトタマムシのメスと思っていたらしい。
「美しい昆虫」=「ヤマトタマムシ」はみなが思うことであるが、やはり実際に目にしたヒトは少ない。わたし自身も人生で2度しか自然下で見たことがない。ルリボシカミキリは存在さえ知らないヒトが多かったのとは、全く意味合いが異なる。誰もが知っているのに、目にしないのは「オケラ」「キリギリス」に通ずるものがある。その2種と同じように魅力的であることに変わりはない。まずは採集しなければ。
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