手作業でつくる昆虫フィギュアの魅力
さて、下画像のトンボ(アキアカネ)だが、こちらも原型師による作品。実際は広口瓶の蓋に接着したものである。上から下に伸びた枝にトンボが羽を休めている姿はリアリティ高い作品だ。他にもジョロウグモ、キアゲハなども、シリーズものとして作られた。
これらは、フリーの原型師による商品。個人製作の商品なので、「日本の動物シリーズ」のようにメジャーではなく、ネットでの流通もなかったので数も少ない。一部のショップで僅かに販売されただけなので、殆ど陽の目は見なかった。それでも、実物は感心一仕切の完成度(写真が拙つたなく申し訳ない)。そのデザイン、本体のリアリティ、そしてカラーリングは大人心をくすぐる作品となっている。自然界の一シーンを切り抜いたという点から、これはジオラマ作品と呼んでもいいだろう。言ってみれば、自然の一瞬をガラス瓶に閉じ込めた作品である。
これを製作したのは原型師の小暈(こぼけ)さん。昆虫が得意と云うのではないのだが、とにかく観察、研究が徹底しており、それを精密な作品に生かしている職人技は驚嘆である。
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