ルリボシカミキリとタマムシの美しさは異なる
難しい判断だが、個人的には偶然とはいえ、自力で捕まえたルリボシカミキリに想い入れがある。とにかく出会いが衝撃的だった。やはり生まれて初めて見たインパクトは強かった。ただ、死後1年後になると、形勢は逆転する。タマムシはほとんど色の変化がないのだが、ルリボシカミキリはかなり黒ずんでしまう。ルリボシカミキリも構造色ではあるのだが、光沢が弱いのは色素色もかなり強いためだろう。色素色の欠点は色が褪せることだ。生きていれば、色の保持が可能だが、死亡すると脂質などが腐敗して、色褪せてしまう。適切な処理がされたとしても、あの鮮やかなパステルブルーは保てない。生きているからこそ美しい昆虫と、死んでからも半永久的に輝いてる昆虫。結論は持ち越しにしたいというのが本音ではある。
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