変身ダコの飼育顛末-4

変身ダコの飼育顛末-4

変身ダコの戦略結婚

 飼育から1ヵ月も経つと、もう放っておいても大丈夫と言う安易な感情が生まれてくる。このぐらいからが勝負なのだが…。タコは1年魚(魚が適切かは別だが)ということなので、長くても来年の9月には臨終してしまう。そう考えると、余り醍醐味のない飼育と言う気もする。うまくいったら、繁殖してみたい。生き物の飼育の醍醐味は、やはり繁殖。ただ、雌雄が一緒になりペアリングすると、直ぐに雄は死んでしまうらしい。でも長くても1年しか飼育できないならば、試してみる価値はあるはず。

一人で過ごすのは寂しそうと思うのは人間だけなのだろうか。

 雌雄の見分け方はある足の形状でわかるらしい。頭を前にして、右側の足、それも3番目の足の先に吸盤がないのが♂というもの。ここに精子を乗せて、♀の体に運ぶらしい。こちらの説の方が確実視されているのだが、テナガダコ等はかなりわかりやすいのに比べ、他の種類ははっきりと判別するのは難しいらしい。図鑑のイラストや絵で見ると極端に描かれているので判りやすいのだが、実物は動いていることもあり並べて比較することも困難である。ただ、俗説であり科学的根拠はまだないようだ。我が家の個体は♂ではないかと推定している。右第3肢が短く、全く使っていない。きっと先に吸盤がないからだろう。しかし、一部の解説本には精子を運ぶ第3肢が短い場合もあると言う話があったことをかすかに記憶している。きっと、我が家の個体は♂だ。そう決めると、何故だか男
らしく見えてくるから不思議だ。そして、名前は「シマジロウ」。子供チャレンジではない。決め付けるしかない。足の長さの均等な相手を見つけよう。そして名前は「シマコ」。この手のものは安易に限る。

シマジロウは確かに三番目の脚が短い。
新しく迎えうることになったシマコ。ショップから送られた画像では三番目の脚は短くない。
新居ではまだ落ち着かないようだ

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