変身ダコの飼育顛末-5

変身ダコの飼育顛末-5

新居でお嫁さんを待つ

 引越しをしました。元々現在飼育している水槽がタツノオトシゴを飼おうと思って購入した水槽(本当はクラゲ飼育用の水槽)だったので、タツノオトシゴ購入のためにシマジロウを、サンプと呼ばれる本水槽の下にある濾過用のサブ水槽に移した。今まで、ここで餌用のスジエビを飼育していたので、もう食べ放題。濾過用の水槽なのだが、ここで濾過はしていないので、大きくなった空間に両手(8本)を伸ばして、清々しているようだ。突然、悪魔が着たので、先住民のカニ(これも実は餌用)は大騒ぎ、水槽内を這いずり回る、泳ぎ回る、最後には飛び出してしまう。観念して餌になってください。少なくともゼブラダコを餌にはしないように。勝手で申し訳ないが…。ただ、この水槽は蓋がないのがネック。まさか脱走はしないとは思うが…。
 その後、タコではなくカニの脱走が相次ぎ、妻からカニの飼育が禁止となった。水槽は2階にあるのに、1階のリビングはもとより、玄関の扉の外でカニが見つかったことも、
風呂場で茹で上がっていたときは大騒ぎだった。とにかく、脱走生物禁止令なのだ。

お嫁さんが来るのを待っているわけではない


 そして、待ちに待ったお嫁さん(お婿さん?)が遂に見つかった。右第3肢の長さを目安に、どこかのショップに入荷するたび、右第3肢を問合せしていた。そんな時、前から親切に入荷個体の特徴をメールで教えてくれる横浜にあるショップから、入荷したとの連絡。問合せたところ、画像を送ってくれた。なんと、右第3肢も他の足と同じく長いではないか。これしかないと思い、仕事終了後に、直行して、迷わず購入。海水魚に限らず、生き物の飼育にはショップとどううまく付き合うかが重要。これ鉄則。この2匹目(呼称シマコ。といっても♂♀の判断はいまだにつかないが)は、シマジロウと比べ、かなり色黒だ。シマジロウが本当に小さいときから我が家の水槽で育った温室育ちなので、色が白いのか?シマコは確かに縞模様だが、全身は褐色。通常タコは擬態がうまく、体の色もコントロールするのだが、このシマコはいつでも褐色。男らしい。もしかしたら、♂♀逆か。それがわかったら、名前は逆にしよう。それから、混泳させれてみて判ったのだが、褐色のシマコのほうが、一回りほど大きい。お坊ちゃまのシマジロウは大丈夫だろうか。
とにもかくにも、2匹の共同生活が始まった。繁殖は無理としても、♂♀の違いが判ると嬉しいのだが。

一瞬、仲いいかと思ったが。逃げてしまったようだ
仲いいとは…

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