一つ一つを手作りで量産
小暈さんは原型師である。一番重要なのは原型を作ることだが、個人で作品を売ってもいるので、量産もしなければならない。しかし、食玩や、ガチャポンの景品のように中国で大量生産をするというわけにはいかない。商品としてのフィギュアを完成させるまで、全てのプロセスを一人で行うことになる。それにはかなりの労力と時間が必要になる。その工程をここで簡単に紹介する。
![](https://i0.wp.com/dearcreature.net/wp-content/uploads/2021/11/photo09.jpg?resize=1100%2C781&ssl=1)
下の画像はナミアゲハの幼虫フィギュアを製作工程順に並べたもの。この写真で製作工程を説明する。左から①~⑤とする。
![](https://i0.wp.com/dearcreature.net/wp-content/uploads/2021/11/photo08-2.jpg?resize=1100%2C471&ssl=1)
① 原型:小暈さん得意の彫りにより製作された原型。グレイカラーなのは仕上げを均一にするサフェーサーが塗られているため。この原型からシリコン製の型を作成する(右上写真参照)。
② ガレージキット:型にキャスト(原料)を流して、造られたガレージキット。
バリ等はカッターで綺麗に削ってある。
③ 下地塗り:色付け効果アップのため全面にプライマー塗装後、ラッカー系のエアブラシで全面を一色で塗る。赤の発色をよくするため、イエロー系の塗料を使用。
④ 色塗り:写真はエアブラシで赤色を塗布した後。色ごとにマスキングを繰り返し、計9回の塗装をする。マスクは右下写真を参照。
⑤ 筆入れ:鉛筆等を使って模様や影を加える。
これにクリアコートをコーティングし、裏面に留め金(アタッチメント)を付ければ立派なピンズ(ピンバッチ)の完成。
さて、これを何につけるか。悲鳴が上がるかもしれないので、使用時は充分な注意が必要ではある。
![](https://i0.wp.com/dearcreature.net/wp-content/uploads/2021/11/photo10-scaled.jpg?resize=1100%2C619&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/dearcreature.net/wp-content/uploads/2021/11/photo1124-1.jpg?resize=1100%2C471&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/dearcreature.net/wp-content/uploads/2021/11/photo12-1.jpg?resize=1100%2C471&ssl=1)