隠れた日本代表
日本が世界に誇るエレガントな昆虫はまだまだ多い。世間では嫌われ者だが、昆虫マニアの間では、ヤマトタマムシに勝るとも劣らないと評価されているのが、ハンミョウである。
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ハンミョウ亜科、オサムシ科。かの日本漫画会の巨匠である、手塚治虫の名前の由来でもある。昔はゴミムシの仲間とされていた。
ゴミムシである。残念ながらゴミの虫なのだ。確かに光沢輝く種類もあるが、ほとんどのコミムシは黒や茶褐色と地味な色をしており、名前のとおり、ゴミ集積場界隈で賑わっている。しかし、同じゴミムシの仲間でも、ハンミョウは異なる。背中のサイケな色合いは目に留まり、ゴミ集積場や廃材、石の裏にいるのではない、堂々と道を歩っているのだ。と言っても、御多分に洩れず街中で見ることはまずない。舗装されていない山間や河川敷にしか生息しないかというと、公園で見ることもできる。多くの人にとって憧れではあるが、一部の人にとっては派手な色をしたゴミムシでもあるのだ。
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