快適オケラ生活 第8話

快適オケラ生活 第8話

おとなの飼育は準備万端

 飼育方法だけは決めていてた。拙速と言われようが、採集できるできないに関係なく調査に怠りはなかった。
 これもネットで調べた結果だが、「近所の虫の飼いかた〈2〉スズムシ・バッタ・カマキリほか」をamazonで購入していた。因みに〈1〉はアゲハ・アリ・テントウムシ。以前飼っていたゲンゴロウはタガメと一緒に、「水辺の虫」編、人気のクワガタやカブトムシは「雑木林」編である。他の昆虫ならば、もっと専門的な書籍もあるのだが、まぁ人気のほとんどないオケラ、この本の情報量に勝るものはないだろう。それにしても、この本では、やたらとオケラを推しているように思える。全ての昆虫がカラー写真で飼育方法を紹介しているのだが、オケラには3ページ使っているのだ。通常は見開きの2ページなのだから、その地位からは分不相応ではないだろうか。コオロギでさえ2ページ、クツワムシはなんと1ページなのに。飼う人など想像できないオケラに3ページを費やした勇気は見事というより、無謀というか、意味不明。ただ、そのレアケースな人間にとっては大変ありがたい代物であることは確か。まぁ、キリギリス4ページ、スズムシは6ページだが。

子供向けだが、オケラ飼育に関する充実度は高い


 この本には色々解説が載っている。目から鱗的な情報は、土ではなく(園芸用の)水苔を利用すること。これを実践している人は多いようで、ネットでの情報も見受けられる。確かに土を使うと、水分の補給が難しく、泥と化してしまう。それを水苔とは気付かなかった。確かに掘るのも楽だ。ただ、水苔だけでは柔らかすぎるのではないかと思い、多少園芸用の土や爬虫類の床材で利用するココナッツチップで層を重ねてみることにした。

オケラ飼育には水苔が重要

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