早くも第二形態へ
成長過程を栄養状態により変更できるののなら、飼育中のアリジゴクは自然下に比べれば、栄養過多に近い。これは早めに蛹になってしまうのでは、などと心配していたら、小さな砂ダンゴを発見。果たしてこれが蛹なのだろうか。正確には繭であるのだが、ただの砂の塊にも見える。崩して中身を確認してもいいのだが、本物であったならば許されない殺生だ。特に世話がかかるわけではないので、そのまま観察することに。使っていなかったペットボトルのケースに砂を敷き、放っておくことにする。毎日観察できるように机の上に置く。これならば、いつ羽化しても見逃すことはないだろう。
ただ、見れば見るほど繭らしくない。カイコなどの繭とも全く違う。ただ、砂が丸まっているだけなのだ。この中には蝶やクワガタのような特徴的な形状をした蛹があると思うと、ついつい見てみたいという欲求に駆られる。人間の好奇心は残酷だ。しかし、本当にこれが繭なのだろうか。ネットで見る繭と同じではあるのだが、本当に何の変哲もない砂ダンゴである。中で驚異的な変化をしているのか。俄かに信じがたい。