世界に誇る究極の美 第4回 ナナホシキンカメムシ-4

世界に誇る究極の美 第4回 ナナホシキンカメムシ-4

沖縄固有種の食生活

 本土で採集できないということは、気温だけでなく主食がないということでもある。一体、何を食べているのだろうか。それも考えずに見た目だけで購入したのは問題だが、買ってしまったからには長期飼育を目指さなければ。早速調べると「アカギやオオバギの葉」を食するらしい。アカギやオオバギの葉?いつものように植物への知識がないからではない。どちらも沖縄を含めた南西諸島や小笠原にしかないのだ。いきなりつまずく。かと言って、諦めることはできない。販売主に確認すると、「果物、果実はなんでも食べますよ。昆虫ゼリーでもOKです」と軽い返事。「本当(マジ)かよ」と思いながら、ネットで他のキンカメムシを累代飼育している人のホームページを検索。そこでは、果物だけでなくナッツを食べると書かれていた。ということで、まず最初にケースでセットしたのは各種の果物(なんとサクランボの佐藤錦も試しに。これは贅沢)と生のナッツ(くるみとピーナッツ。スーパーでは売ってないぞ)をあげてみる。それだけでは不安だったので、実のついたブルーベリーの苗まで。完璧な準備。

苔球に生えたブルーベリーだが、食べている様子はない。


 しかし食べない。ブルーベリーの苗を這っているものもいるのだが、実を食べている気配はない。どちらかというと葉のほうに興味を持っている。果実は諦めることに。やはり葉っぱだ。

キンカメムシのエサであるプラムや生のピーナツを用意。
昆虫ゼリーをはじめ、佐藤錦(さくらんぼ)も与えてみる。

第一話

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