沖縄の主食から考察する
沖縄で餌となっているアカギについて調べると、コミカンソウ科の常緑高木である。このコイカンソウ科は日本では南西諸島や小笠原諸島などの亜熱帯地方にしか生育していない。分類から近い種類を探すのは難しいことから、写真から近しい種類のものを与えてみることに。目の前の公園に何本も植えられている常緑樹が頭に浮かぶ。これならば、常時入手可能だ。安易ではあったが、早速与えてみることに。その樹の名前は「マテバシイ」。誰もがよく目にする樹木であるが、ほとんどの人は名前までは知らない。その「マテバシイ」。これ和名なんだよね。葉がマテ貝に似たシイの木で「マテバシイ」。知ってみると、「なるほど」と思うが、語呂はよくない。ただ、樹の名前は知られていないが、その実はただの「どんぐり」である。まあ「どんぐり」は果実の総称なので、「マテバシイ」特有のものではないのだが、「マテバシイ」の「どんぐり」は食用として調理されることが多い。ただ、葉に関しては、とても人が食べられるものではなく、それを主食にしている生物は皆無である。確かに見るからに硬そうなのだ。それをあえて餌にしようというのは無茶がある。