世界に誇る究極の美 第4回 ナナホシキンカメムシ-6

世界に誇る究極の美 第4回 ナナホシキンカメムシ-6

それは、どこにでもある樹木が命の綱に

 まずは試しにマテバシイの一枝をケースに入れてみる。すぐに反応はなかったが、一時間ほど後にケースを除くと全員がマテバシイの葉に集まっているではないか。食べている形跡はなかったが、それまではケースの蓋を彷徨っている固体がほとんどだったのだが、マテバシイの硬い緑の葉に身を寄せ合っているではないか。この姿、沖縄のアカギで見る様子そのもの。これは期待できる。ということで、3日置きにマテバシイの枝を伐採してきて、入れ替えることになる。結局、葉をムシャムシャ食べるのか、葉のエキスをチュウチュウ吸うのかわからなかったが、このマテバシイだけで数ヶ月も長期飼育していたのだから、エネルギー源になったのは確か。食事の問題はこれで解決。最大のハードルだったので、ほっと一息ではある。

新しいマテバシイの葉を挿すと、すぐに集団で占領する。なぜか、いつも塊になるのが特徴。

 

第一話

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